第1230話一本の なでしこ うゑしその心
庭の中の牛麦(なでしこ)の花を詠みし歌一首
一本の なでしこ うゑしその心 誰に見せむと 思ひそめけむ
(巻18-4070)
右は、先の国師の従僧清見の京師に入るべきに、因りて飲饌を設けて饗宴しき。
時に主人大伴宿祢家持がこの歌詞を作りて、酒を清見に送りしものなり。
一株のなでしこを植えた、その心は、誰に見せたいと思ったのでしょうか。
右は、先の国師の従僧清見が都に戻ることになり、飲食の準備をして、饗宴を催した。その時に、主人である大伴宿祢家持が、この歌を詠み、酒を清見に送ったものである。
なでしこに寄せて、惜別の思いを詠んだ歌。
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