第1223話橘の とほの橘 八つ代にも
御製の歌一首
橘の とほの橘 八つ代にも 我は忘れじ この橘を
(巻18-4058)
※とほの橘:橘家の繁栄を褒める表現、「とほ」は実の重量で枝がたわむ様子。
橘の中でも、とくに立派な実をつけたこの橘を、いつの世になっても忘れることはありません、この素晴らしい橘を
元正上皇の御製歌。
左大臣橘諸兄の屋敷で、元正上皇が酒宴を催した時のもの。
橘の木に寄せて、橘氏(諸兄)を讃えている。(当時、実験を握っていた藤原氏への対抗の目的もある)
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