第1193話旅に去にし 君しも継ぎて 夢にも見ゆ
更に越中国に贈りし歌二首
旅に去にし 君しも継ぎて 夢にも見ゆ 我が片恋の 繁ければかも
(巻17-3929)
道の中 国つみ神は 旅行きも し知らぬ君を 恵みたまはな
(巻17-3930)
更に越中国に贈った歌二首(越中国に着いた後に贈った歌)
旅に出てしまった貴方が、毎日のように夢に出てきます。
私の片思いが、強いからなのでしょうか。
越の国の道の中の国、その国の神様にお願いします。私の愛する君(大伴家持)は、旅暮らしに慣れてはおりません、どうか、お恵みを賜りたいと願うのです。
大伴家持は、当時29歳。地方勤務は、初めてであった。
叔母として、大伴家の刀自として、愛娘の夫でもある大伴家持の越中国での安全を願う思いに満ちた歌。
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