第1189話天平十八年の正月(3)山の峡 そことも見えず 一昨日も
紀朝臣男梶の応へし歌一首
※紀朝臣男梶:前歌紀朝臣清人と同族らしい。
山の峡 そことも見えず 一昨日も 昨日も今日も 雪の降れれば
(巻17-3924)
山の谷間も、はっきりとは見えません。
雪が一昨日も昨日も今日も降り続いているので。
この歌の「雪」も「帝の御威光と恵み」を意味する。(帝を褒める歌)
単に雪が降り続いていた結果の景色を詠む歌とは、理解してはならない。
あくまでも正月の帝の前の酒宴である。
どんなことでも、帝を褒めたたえ、れによって自分の一族の安定と繁栄を願うのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます