第1154話越中国の歌四首(3)

弥彦 おのれ神さび 青雲の たなびく日すら 小雨そほ降る。

                    (巻16-3883)

弥彦の山は、「神々しさ」そのものなのです。

青雲がたなびく、こんな良く晴れた日でさえ、小雨がぱらつくのですから。


下界とは異なる神秘性をたたえる。

土地の神を褒めて、加護を願う、古典的な歌になる。


弥彦山は越後の山で、弥彦神社がある。

万葉の昔より「おやひこさま」とひろく人々の篤い崇敬を集め

朝廷をはじめ時の幕府・武将からも手厚く庇護された。

弥彦神社の所在地弥彦村は新潟県のほぼ中央、佐渡ヶ島の対岸辺りに位置する。弥彦村は日本海には接していないが、村の西側の弥彦山からは日本海、佐渡ヶ島が望める。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る