第1128話由縁ある雑歌(17)

境部王、数種の物を詠みし歌一首。穂積親王の子なり。

※境部王:養老元年(717)6月 治部卿。懐風藻に詩二首を残す。25歳で死去。


虎に乗り 古屋を超えて 青淵に 蛟龍捕り来む 剣太刀もが

                    (感16-3833)

※青淵:蒼く澄んだ淵。

※蛟龍:龍に似た想像上の水棲動物。大型になると、人間を飲み込むとされた。


虎に乗って、古いあばら家なんて飛び越えて、青淵に行って、蛟龍を捕獲できるような、そんな立派な剣太刀が欲しいものだ。


アニメのドラゴン退治のような歌。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る