第1126話由縁ある雑歌(15)長忌寸意古麻呂の歌8首⑤
玉掃(たまはばき)、鎌、天木香(むろのき)、棗(なつめ)を詠みし歌
※玉掃(たまはばき):箒(ほうき)にする葦の異称。
※天木香(むろのき):ヒノキ科の針葉樹。
玉箒 刈り来鎌麻呂 むろの木と 棗が本と かき掃かむため
(巻15-3830)
※鎌麻呂:鎌を擬人化したものと、実際に「鎌麻呂」と言う名の男(下男かもしれない)との二説がある。
箒にしたいから、玉箒を刈って来なさい、鎌麻呂よ、むろの木となつめの根元を掃いて掃除しようと思うから。
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