第1122話由縁ある雑歌(11)長忌寸意古麻呂の歌8首②
行縢、蔓菁、食薦、屋梁を詠める歌
※行縢(むかばき):腰につけて、前に垂らし、腿から下をおおうもの。
※蔓菁(あをな):食用青菜。カブのようなもの。
※食薦(すこも):食卓に敷く薦製のカバー
※屋梁(やのうつはり):家の棟を受ける梁。
食薦敷き 蔓菁煮持ち 来梁に 行縢懸けて 休めこの君
(巻16-3825)
行縢、蔓菁、食薦、屋梁を詠んだ歌。
食薦を敷いたので、青菜の煮物を持って来てください。
梁に行縢を掛けて、へばっている、このおじさんに。
これも、宴会歌なので、それなりに訳してみた。(謹厳な学者には叱られるが)
「君」については、上級武官とする人もいるが、そもそも深夜まで酒を飲み交わし、全員が「ヘベレケ」になっているのである。
やや年配の「おじさん」も、ほぼ、酔い潰れなので、青菜の煮物で、少しは口をサッパリさせようとの意味を込めるか。
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