第1060話我妹子が いかに思へか ぬばたまの
我妹子が いかに思へか ぬばたまの 一夜もおちずに 夢にし見ゆる
(巻15-3647)
海原の 沖辺に灯し いざる火は 明かして灯せ 大和島見む
(巻15-3648)
私の愛しい妻は、どれほど深く私のことを思っているのでしょうか。
とにかく一晩も欠けずに、私の夢に出て来るのですから。
海原のかなたの沖辺に灯している漁のための灯りを、もっと明るくして欲しい、故郷の大和島を見たいのだから。
二首とも望郷の歌。
毎晩妻の夢を見るのも、実は自分が早く妻の待つ家に帰りたいから。
異郷の漁師に灯りをもっと照らせと言うのも、故郷の大和を見たいから(実は見ることなど無理とわかってはいる)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます