第1014話薪伐る 鎌倉山の 木垂る木を

薪伐る 鎌倉山の 木垂る木を 松と汝が言はば 恋ひつつやあらむ

                         (巻14-3433)

※鎌倉山:鎌倉市周辺の山。鎌倉は当時、相模の国の郡名だった。

※松;「待つ」の意味を掛ける。


薪を伐採する鎌倉山の枝葉がしなう木を、あなたが松と言ってくれるなら、これほど恋い焦がれることがあるだろうか。


鎌倉の山で、薪を伐採する男たちの集団作業で詠まれた歌らしい。

力仕事で、面白くもない薪伐採に少しでも気晴らしが必要だったと思われる。

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