第927話玉鉾の 道に行き逢ひて よそ目にも

玉鉾の 道に行き逢ひて よそ目にも 見ればよき児を いつかと待たむ

                          (巻12-2946)

※玉鉾の:道にかかる枕詞。


道を歩いている時に、遠目で見かけた可愛い女の子。

あの女の子を、またいつ見ることができるのか、それまで待ち続けなければならないだろうか。


遠目で見かけた可愛い女の子。

アイドルのような可愛さなのだろうか。

ただ、見かけただけであって、作者と特に「関係」ができたわけではない。

それでも、可愛いので、また見たい、いつ見られるのだろうか、とヤキモキする。

おそらく、ほとんど毎日、道を歩いて、探しているかもしれない。


一一目惚れの歌として、わかりやすいと思う。


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