第891話行きて見て 来れば恋しき 朝香潟
行きて見て 来れば恋しき 朝香潟 山越しに置きて 寝ねかてぬかも
(巻11-2698)
※朝香潟:大阪南部から堺。
行って逢い、帰ってくれば、また恋しくて仕方がないという朝香潟。
それと同じように、山の向こうの地に、貴方を置いたまま、夜も眠れないのです。
朝香潟を女性にたとえた歌。
よほどに美しい潟なのだろうか。
さて、山越しの彼女となれば、古代の交通事情ならば遠距離恋愛になるのか。
あるいは「山」は、親の厳格な監視を意味するのか。
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