第792話山科の 木幡の山を 馬はあれど
山科の 木幡の山を 馬はあれど 徒歩より我が来し 汝を思ひかねて
(巻11-2425)
※山科の木幡の山:現京都府宇治川市北郷
山科の木幡の山を、馬はあるけれど、徒歩で私は来ました。
あなたへの想いに、いても立ってもいられなくて。
馬を使ったほうが、本当は早い。
しかし、世間の人に逢瀬が知られてしまう不安もある。
だから、時間がかかる、大変な思いをするけれど、あなたに逢いたくてたまらないから、徒歩で来た、そんな意味になる。
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