第578話大宝元年冬十月、太政入道と大行天皇紀伊国行幸時の歌(4)
勢能山に 黄葉常敷く 神岳の 山の黄葉は 今日か散るらむ
(巻9-1676)
勢能山は黄葉が絶えず散り、旅行く足元を埋めている。
明日香の神岳山の黄葉は、今日あたりは散ってしまったのだろうか。
勢能山は和歌山県伊都郡かつらぎ町の山。
紀ノ川の右岸にあり、川を挟み「妹山」と向き合う。
神岳は明日香村の橘寺南東、今日は「ミハ山」と呼ばれている。
旅行者は、旅先の黄葉散る道を歩きながら、故郷の黄葉を懐かしむ。
出来ることなら、妻や子供と見たかったのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます