第565話沫雪の この頃継ぎて かく降らば
大伴坂上郎女の歌一首
沫雪の この頃継ぎて かく降らば 梅の初花 散りか過ぎなむ
(巻8-1651)
沫雪がこれほどまでに降り続いてしまうと、楽しみにしていた梅の初花も、散り失せてしまうのではないでしょうか。
相当連日、寒い日や沫雪が降り続いたのだろうか。
その寒さと雪の冷たさに苦しみ、せっかく咲き始めた梅の初花が散ってしまうことを心配する。
実にわかりやすい歌であるけれど、込められた心は、デリケートなもの。
坂上郎女の人柄も感じられるような、見事な雪梅の歌である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます