妖怪だって有給が欲しい! ~弁護士ホワイトウルフのあやかし労働法相談~

作者 板野かも

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★★★ Excellent!!!

刑事事件ではありますが、江戸川乱歩賞を受賞された故・野沢尚(のざわ ひさし)先生が吉川英治文学賞を獲得した『深紅』の序盤にもこうした判決文があり、この作品はそれを彷彿とさせるキャッチーな書き出しですo(*^▽^*)o~♪

労働関連法も刑法の特別法として罰則が規定されている場合がございますので、経営管理に携わる方は必読では無いでしょうか(*'▽')

加えて、登場人物が妖怪と言うのも、この作品の大きな魅力です。

1日キュウリ1本の薄給で酷使される妖怪レイバー、河童の構図は、某食べ物屋さんにまつわるブラック・ジョークとして囁かれているものですが、作品中での民事訴訟の請求の内容としては、有給休暇の賃金の給付が訴訟物となっています。

現実の世界で、来年、2019年の4月1日より、有給休暇に付いて年間5日間以上の消化義務が課せられますので、この点、こうした序盤のネタは実にタイムリーな内容です。

しかも、無料で読ませて頂ける事から、非常にお得です。
是非お勧めの一作となっております。

この様に、作品を楽しみつつ、法律を勉強出来るので、まさに一石二鳥の作品と言えるのでは無いでしょうか( *´艸`)

★★★ Excellent!!!

法廷と言えばミステリーと言う言葉が付きますが、この作品は法廷ファンタジー
と言えます。
人間の弁護士が、妖怪達の法廷で弁護側に立ちトラブルに挑むのというのは
司法を題材にした作品では珍しくかつどこか懐かしさを感じさせられます。

法律で妖怪とか裁けるの?とかツッコミどころも気になります。

人間社会も大変だけれど、妖怪の社会も大変だという社会派ファンタジーが
どのように物語を繰り広げて行くのかがとても楽しみです。

読者の皆様も、笑ったり考えたりしながら一緒に楽しみましょう。