第3話 インフルの検査はコワすぎ!
小雪が風邪をひきました。
ってか・・熱上がりすぎで意識朦朧……咳もヒドい……
冬は大丈夫だったのにまさか?
インフルっぽいです、春だというのに……
病院です。
小雪は私に震えてしがみついてます。
「どうした小雪、寒いの?毛布借りてくる?」
「怖いよ……お姉ちゃん……」
「え?」
「怖いの……あの検査……怖いよ……」
納得しました。
インフルエンザの陽性検査
あの固い紙の棒で鼻の粘膜採取するヤツ。
一瞬だけど、鼻の奥に走る激痛!
確かにあれ痛いしヤダよね?
「やだよう……あんなの無理矢理つっこまれて……中かき回されて……」
「この作品のレーティングが変わる発言やめろ!」
「鼻がレイプされちゃう……やだ……帰りたい……」
「おい!そこまでだ!」
「んー、症状はインフルっぽいけど、今の時期は
「や……やっぱり……入れられちゃうの?」
「もうここまで来て今更イヤとか言うな!」
「陽性検査するね。はい、横向いてね。一瞬痛いけど我慢してね?」
「いやだあっ!そんなの入れないでよっ!」
「インフルだったら困るでしょ?お姉さん。妹さんが動かないように顔おさえててね」
「おらっ小雪、大人しくしろよっ!」
「ヤダっ!お姉ちゃん!離してよ!」
「困ったなあ……暴れたら粘膜破れて鼻血出ちゃうよ。ちょっと粘膜をこすり取るだけだからね?我慢我慢」
「血い見たくなかったら大人しくしろよ!」
「乱暴な事しないでっ!」
「乱暴じゃないんだけどな……はい、紙棒鼻に入れるから、お姉さんしっかり抑えててね」
「いやあっ!こんな固いの入らないようっ!」
「うるせえ!怪我したくなかったら言うこと聞け!」
「はーい。一瞬だけ痛いよー。我慢してね」
「い……いっ、痛いっ!痛いよおおっ!」
「痛いのは一瞬だけだっての!我慢しろ!」
「はーい終わったよー。頑張ったねー。お姉さんもう妹さんの顔離してもいいよ」
「ぐすっ……ひどいよ……お姉ちゃん……ヤダって……ぐすっ……言ったのに……」
「これぐらいで泣いてんじゃねーよ!初めてじゃあるまいし!」
「んじゃ検査結果出たら呼ぶね。待合室でお待ちください」
「…………」
「なんであんだけ騒ぐかなぁ……」
「…………」
「お医者さんのセリフなかったら、この作品のレーティング完全に変わっちゃうよね?」
「…………」
「私が小雪陵辱してるみたいになってるし……」
「…………」
検査結果は陽性でした。
熱が下がっても5日間は外出も通学も禁止
よかったね小雪、あれだけ騒いでインフルじゃなかったら恥の上塗りだったよね。
タ〇フルとポ〇リ飲んでとっとと寝ろ。
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