私、このままでいいのかな?

作者 愛果 桃世

102

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★★★ Excellent!!!

本当にまっすぐで実直で、心の奥の底深くに響く物語でした。
『障害』と一括りにせず、そこをこじ開けた先の心情を丁寧に素直で真面目に描き伝えてくださいます。
ある種リアルで、たまに不思議で、だからこそぎゅうと掴まれる。


ワタシにとっては、水を飲むが如くスーっと喉の奥へ入ってゆくような物語でした。
インナーチャイルド(幼少期の自分)を癒す、きっかけがきっとここに待っているような気がします。

★★★ Excellent!!!

主人公は仕事が長続きしない女性。
試用期間終了と同時に解雇されることを繰り返します。
自分がダメなのだと思い続けていたが、病院で診断されたのは発達障害。

障害者として社会復帰を試みる中で、様々な人と関わり、彼らの抱える病気や問題を目の当たりにしながら、その時々で「自分はどうすればいい?」 と自問自答します。

この自問が読み手にも十分当てはまるもので、主人公と一緒に考えさせられます。

作中、スピリチュアルな要素が出て参ります。
そちらの考え方に傾倒しすぎて、さながら「信仰」レベルまでいくとよろしくないですが、「ものごとへの考え方の一つ」として使う分には、従来の自分の価値観に相反するものが多いはずです。
つまり、視野を広げられると私は考えています。
その点で、私の考えと合致しており、非常に共感しました。

心が弱っているときや、そういう状態にある方には「刺さる」物語かもしれません。読むのが辛いかもしれません。
しかし、それまでの考え方を変えなければ、新しい可能性は切り開けないのではないでしょうか?

この物語は、新たな可能性を模索して苦しみもがく主人公の、成長の物語です。

★★★ Excellent!!!

発達障害、というコンプレックスを持つ女性が自分のハンデを受け入れて、仕事をがんばり、恋愛を見つめなおし、自分の生き方を探っていく物語。
癖がなく読みやすい筆致で淡々と語られてゆく序盤は、誰もがどこかしら共感できる悩みを扱ったものです。ですが、この物語はそういった悩みを、少し違う角度から解きほぐしていくのです。

上手くいきそうで上手くいかない恋愛や、自分の在り方に悩む彼女のもとへ、「縁」に導かれるように「少し不思議」な出逢いが訪れます。
自分の感情と、指し示される導きが、必ずしも一致するとは限りません。
揺れる心と向き合い、素直な感受性で示唆を受け入れ、彼女は一つ一つ、自分に絡みつく「望ましくない縁」を手放していきます。

スピリチュアルな方面から描かれてゆくその過程は、少し懐かしさを感じさせる「最良の縁」を辿ってゆく物語でした。
それほど長くはなく完結しておりますので、ぜ彼女が辿り着く場所を、ぜひラストまで見届けてください。

★★ Very Good!!

癖のない、とても読みやすい文章&気になる展開で気がつけば最新話でした。
至るところ伏線と謎が…純粋に読み物として面白い。
題材も良い意味でカクヨムっぽくないので新鮮でした。
また、障害関係の実態については分からないことだらけだったのでとても勉強になります。
主人公の苦悩が伝わるからこそ、障がい者の方に限らずですが、寄り添うことのできる人間になりたいと思えました。

★★★ Excellent!!!


 この物語の登場人物の多くは、社会に出てから周りと自分との仕事の力量の差を感じるなど、生き辛さを抱えています。
 それは、「発達障害」という障壁がもたらす生き辛さ。
 
 序盤の主人公の心情は読んでいてとても苦しかったです。私の周りにも、主人公のような人がいるのかもしれない、と思うと他人事には思えませんでした。

 でもこの物語は、辛いだけじゃありません。ちゃんと前を向いて、辛いながらも生きようとする力強さがあります。
 
 そんな主人公をはじめとする登場人物たちの思いに動かされることも多く、力がもらえます。


 
 生きることに疲れたあなた。人とコミュニケーションをとることがしんどいと感じているあなた。
 ちょっとこの物語を覗いてみませんか?
 
 きっと、生きる力をもらえるはず。
 

★★★ Excellent!!!

学習障害、という発達障害を抱える主人公。
それゆえに、アイデンティティーの瓦解から、社会生活への不安と、次々に苦難が降りかかってくる。
その一つ一つに健気に立ち向かう彼女を見ていると、感じざるを得ない。
これは「私たち」の物語でもあるのではないか? と。
病名という形で明かされなくても、何らかの社会との間に障壁を感じることがあるのは、誰にでもあることだろう。
だからこれは、「私たち」の物語だ。
だからこそ、読めば必ず励まされる。

★★ Very Good!!

発達障害をテーマに扱った作品です。主人公の一人称で進むのと読みやすい文体ですんなりと物語に入っていけます。
職業訓練の場で出会った人間関係やこれからはじまる就職活動、そして就業とたくさんのことが起こるでしょう。
主人公には前向きに立ち向かってほしいと思える作品です

★★ Very Good!!

この小説を読んでいてまず感じたのは、主人公の『ひたむきに生きようとする姿勢』です。
それは、一番初めのピアノ教室のエピソードから、一貫して描かれていきます。
現状を何とかしたい、でもうまくいかない、それでも前向きに生きていきたい。そんな葛藤があり、読んでいてすごく応援したくなってきます。
頑張る人は救われる。いや、救われてほしい。そう思うのです。
これからのお話の展開も、主人公の姿勢を活かした展開になっていくことを期待したいですね。

★★★ Excellent!!!

アスペルガー症候群を持つ者として、この作品を推薦したい。
主人公は、言語IQは高いが状況対処を苦手とする女性だ。中途半端に頭が良い分、今まで障害に気づかず、苦労をしてきた。これが私を含めリアルな患者の姿に重なるのだ。
思わず主人公に感情移入してしまう。ぜひ読んでみてはいかがだろうか?