第一〇三話 登場人物一覧2

 帝国歴二六四年、藍玉月(三月)


 はぁ、マジでビックファーム領での訓練は大変だったわー。


 主に俺の腰がね。腰が。


 だってさ、イレーナの機嫌がMAX良くて色々なサービスがされるから、俺も張り切るじゃん。


 だから、イレーナも張り切るじゃん。


 エンドレス頑張って、色々とエロエロしてたらまた仕事が溜ってた。


 まぁ、でもビックファーム領の牧場施設も急ピッチで建設され、馬房整備も進みつつあり、あと数ヵ月後には軍馬の調教も開始されると思われる。


 騎馬は消耗品でもあるし、自家生産しとけばお安く入手もできて色々と節約できる。


 あと、鬼人族に競馬が大ウケだったので、競馬ビジネスも観光資源や資金源として整備していこうとおもう。


 そんなこんなあって、三月に突入してるわけだけども。


 現時点でのエルウィン家の体制表ができてきたので、確認のための読んでいくことにする。



 

 エルウィン家



 役職:当主 


 マリーダ・フォン・エルウィン 年齢二三歳(現時点) 女 鬼人族


 鮮血鬼と呼ばれ、周辺諸国に武名を鳴り響かせるエルウィンの鬼を率いる女将軍。


 エランシア帝国大武闘大会を優勝し、帝国最強の武人の称号を得た。


 相変わらず女性には目がなく、可愛い子を見つけると自らの愛人として囲おうとする悪い癖が出る。


 政務を嫌い、あわよくば当主を息子アレウスに譲って、自らはいくさのみに参戦できる身になろうとしている。




 役職:軍師(謀略・外交)執政官(内政) 戦士長 


 アルベルト・フォン・エルウィン 年齢二〇歳(現時点) 男 人族


 エルウィン家の知恵袋。


 金棒アルベルトという二つ名で周辺諸国に知られ、その知略の冴えに恐れおののく者多数。


 謀略によってアレクサ王国は二つに割れ、ゴンドトルーネ連合機構国軍は二度の会戦で数万の兵を失い、ヴェーザー自由都市同盟は金づるとして利用されている。


 冷徹な謀略家としての面もあれば、領民に対しては異常なほど優しい政策を打ち出し、領内は上手く治まっている。


 嫁と愛人九人(マリーダ・リシェール・イレーナ・リゼ・フリン・リュミナス・カルア・カラン・クラリス)と子供三人の家族持ち。


 政務を離れれば、子煩悩で子供たちを溺愛するよきパパである。




 役職:筆頭家老(分家当主) 


 ブレスト・フォン・エルウィン 年齢四六歳(現時点) 男 鬼人族


 エルウィン家の分家当主。


 家老職を拝命しているが、権限に関しては軍事及び戦闘指揮のみに限られている。


 領地としてもらった集落の管理は、文官の中から代官職を任命し放任しているため、実質アルベルト管理下になっている。


 戦場では紅槍鬼として知られ、エルウィン四天王の筆頭としても周辺諸国に名を知られている。


 子は嫡男ラトール一人。嫁フレイとは今も熱々の仲である。


 嫡男ラトールとは常に親子喧嘩をしており、芸の域までに達しているが、嫡男の嫁になったアイリアには妻同様頭が上がらないらしい。




 役職:アルコー家当主 エルウィン家客将(戦士長待遇) 


 リゼ・フォン・アルコー 年齢二三歳(現時点) 女 人族


 エルウィン家の保護領となったスラトの領主アルコー家の当主。


 エルウィン家には客将として仕え、当主マリーダの世話や遠征時には留守居役としてアシュレイ本城に詰める。


 能力に非凡なものは見せないが、堅実な指揮や、色んな意見をきちんと聞き分け当主不在時を上手く治める人物として領民たちからの人気は高い。


 アルベルトの次男ユーリを出産し一児の母となる。


 ユーリ成人後はアルコー家当主を譲り、正式にエルウィン家の家臣になる予定。




 役職:ガライヤ家当主 エルィン家寄騎(戦士長待遇) 


 カラン・ガライヤ 年齢二〇歳(現時点) 女 人族


 正統アレクサ王国の国主ゴランの従妹。


 アレクサ王国から寝返った一七家の中で、唯一お取り潰しを免れた当主。


 魔王陛下からエルウィン家の寄騎を言い渡され、アルベルトの描いたアレクサ王国解体の謀略の要としてゴラン篭絡の大任を果たした。


 その功でヒックス領をエルウィン家から与えられる。


 ただ、カラン自身は統治能力が低いため、エルウィン家に全てお任せで、本人はアシュレイ城にてマリーダの身の回りの世話をする役目に就いている。




 役職:戦士長 


 カルア 年齢二五歳 女 竜人族


 ヴァンドラ侵攻中のエルウィン家に一騎打ちを仕掛けてきた竜人族の女剣士。


 通常でもラトールを軽くあしらい、竜化の力を使うとブレストを凌駕する強さを見せる。


 竜化状態でマリーダに挑み、完敗する。


 その後、マリーダの毒牙にかかり、エルウィン家に仕えることになると彼女の護衛兼副将を務めることとなる。


 四天王最強は常々自認している戦闘狂である。




 役職:戦士長 


 バルトラード 年齢三三歳 人族


 アレクサ農民反乱軍の中で頭角を現し、ヒックス城を根城に精鋭を集めて勢力を拡大していた。


 常に手に入れた物資の公平分配を心掛け、部下からは慕われている。


 ヒックス城を訪れたカルアに一騎打ちを挑み、負けるとさらなる強者を求め、エルウィン家に仕えることを認めた。


 正統アレクサ王国が建国されたことに伴い農民反乱軍解体されると、自らの兵を率いエルウィン家の家臣となる。


 その後は、四天王の一人としていくさに参加し、功績を重ねている。




 役職:戦士長 


 ラトール・フォン・エルウィン 年齢二〇歳(現時点) 男 鬼人族


 ブレストの嫡男。


 攻めて守れる将に育てようとしたが、アルベルトがすでに手遅れを判断し、次代のエルウィン家を支える戦闘武将として育成されることになった。


 カルア、バルトラードの加入によって四天王最弱の称号を気にしており、常にいくさでの武功を競っている。


 父ブレストの指揮下で副将とされると、喧嘩をしながらも大功を挙げる活躍を見せた。


 ノット家の縁戚連なる一〇歳下の幼女アイリアを嫁として迎え入れると、即座に尻に敷かれることとなった。




 役職:アルコー家家老 戦士長 


 ミラー 年齢三五歳(現時点) 男 人族


 アルベルトの腹心とも言える家臣。


 次男ユーリの守役が内定し、アルコー家の家老として、スラトの領地を切り盛りしつつ、農兵部隊の指揮を執る。


 冷静沈着で守りのいくさを得意として、アルベルトの指示を忠実に遂行してくれる良将として育ってきている。


 バルトラードの下にいたアレックスとは親しくしている。




 役職:戦士長 


 アレックス 年齢二八歳(現時点) 男 人族


 農民反乱軍のバルトラードの副官をしていた男。


 武力はないが、視野が広く、いくさの流れを見る力もあり、人望もあるため、山賊討伐でアルベルトに見い出される。


 バルトラードのエルウィン家加入と同時に、アルベルト直属の将として取り立てられ、ヒックス城の守備を任せられる。


 ゴンドトルーネ連合機構国逆侵攻戦では、農兵を率いても攻守ともにいい動きを見せる。




 役職:諜報担当官(戦士長待遇) 


 ワリド・ゴシュート 年齢四六歳(現時点) 男 獣人族


 ゴシュート族長。


 山の民を率いている族長の一人だが、さまざまな謀略を成功させるアルベルトに心酔している。


 諜報担当者として各地の貴族家に出入りする山の民から情報を集め、リュミナスやクラリスを通じてアルベルトに渡している。


 養女にしているリュミナスが、アルベルトの長女アレスティナを生んだことを喜び、最近はアシュレイ城に入り浸っている。




 役職:アルカナ総代官(戦士長待遇) 


 ニコラス・ブラフ 年齢四三歳(現時点) 男 人族


 アルカナ領の総代官。


 エルウィン家の資金源として有望視している銀山の開発を一手に任されている。


 鉱山の採掘量の増大を目指し、施設と集落の整備を進めている。


 新たに輸入できるようになった鉄鉱石の製錬所の開発も意欲を見せている。




 役職:会計担当官(戦士長待遇) 


 ミレビス 年齢四四歳(現時点) 男 人族


 帳簿の魔術師と言われるアルベルトの内政団に属する文官。


 内政における予算出納関係の書類処理はすべて彼のもとを経由して、処理されることになっている。


 アルベルトの金庫番とも言われ、エルウィン家の資産は銅貨一枚に至るまでまで厳しく管理されている。


 若い鬼人族の嫁にメロメロな模様。 




 役職:商務担当官(戦士長待遇) 


 ラインベール 年齢五三歳(現時点) 男 人族


 商人組合会長から、アシュレイ城下の産業育成担当を兼ねる商務担当官に抜擢される。


 新商業地域の開発や、新規商店の誘致、産物の開発、商取引におけるイザコザ処理を担当している。


 あと商圏拡大のため、度量衡の普及を推進する役目を負う。


 娘イレーナの懐妊を心待ちにしている。




 役職:政務担当官(戦士長待遇) 


 イレーナ 年齢二六歳(現時点) 女 人族


 執政官のアルベルトの施策を実行するため、内政全般の目配りを行う政務担当官に就任する。


 秘書を兼任しており、アシュレイ城の執務室では常に一緒に仕事を行う。


 色々な決裁書類が彼女のもとに集まってくるため、年度末が近づき決裁が貯まってくると眉間に皺が寄っていくらしい。


 内政に関してはミレビスと彼女で、アルベルトが承認した予算の執行と施策が実施されていく。




 役職:工務担当官(戦士長待遇) 


 レイモア 年齢四九歳(現時点) 男 人族


 大工衆を率いて領内外の土木工事を一手に引き受けている工務担当官に就任。


 現在はヴェーザー河の堤防工事とアシュレイ近郊の貿易港の整備、牧場施設の施工を重点的に行っている。




 役職:謀略担当官(戦士長待遇) 


 クラリス 年齢一五歳(現時点) 女 獣人族


 王都のスラム街で暗殺や誘拐などを請け負っていた裏家業の倉鼠を父から受け継いだ。


 マリーダ暗殺を企てるも、返り討ちにあい、そのまま組織ごと買収され、エルウィンの謀略の一端を担うことになった。


 ワリドの率いるゴシュート族の組織に属し、主に暗殺・誘拐・美人局・情報収集などを担当している。


 現在は産休のリュミナスの代理として諜報秘書官も兼務中。




 役職:諜報秘書官(戦士長待遇) 


 リュミナス・ゴシュート 年齢二一歳(現時点) 女 獣人族


 ワリドの養女。


 アルベルトと諜報担当官ワリドを繋ぐ秘書官。


 機密情報に触れるため、常にアルベルトの近くに近侍する。


 いくさにも帯同し、色々な連絡役を行っていたが懐妊して産休後は、クラリスに任せて育児休暇中。


 


 役職:女官長(戦士待遇) 


 リシェール 年齢二一歳(現時点) 女 人族


 マリーダ専属の女官長。


 奥向きのことから、政務に至るまでマリーダの全てを管理サポートをする。


 対マリーダの最終兵器として、色々とな部署からのお手伝いを依頼され、顔が広くなってきている。




 役職:乳母(従士待遇)


 フリン 年齢二四歳(現時点) 女 兎人族


 マリーダ付きの女官として召し出され、女官として身の回りの世話をしている。


 最近ではもっぱら嫡男アレウス、次男ユーリ、長女アレスティナの乳母として、子供たちの生活全般の世話を行うことが多い。




 フレイ・フォン・エルウィン 年齢四三歳(現時点) 女 鬼人族


 ブレストの妻でラトールの母。


 ラトールの嫁として輿入れしてきた幼いアイリアを溺愛しており、色々と城での生活の世話をしている。




 アイリア・フォン・ハース 年齢一〇歳(現時点) 女 人族


 ノット家の当主ヨアヒムの外戚カーマイン・フォン・ハース侯爵の末娘。


 ベイルリア・エルウィン・ノットの三家婚姻同盟の担う存在として、家老とはいえ陪臣であるブレストの嫡男ラトールに輿入れしてきた侯爵令嬢。


 幼いながらも自らの使命を自覚し、ラトールを即座に尻に敷くと、義母フレイと良好な関係を築く才女の片りんを見せる。



 子供


 嫡男 アレウス 年齢三 男 鬼人族


 次男 ユーリ 年齢二 男 人族


 長女 アレスティナ 年齢一 女 獣人族



 って感じの陣容。


 内政の人材も育ってきててだいぶ楽になってきてるし、将も揃ってきた。


 あとは俺の描いた謀略をまとめていく人材を見つけたいところだなぁ。


 子供たちもスクスクと成長してるし、エルウィン家の未来は明るい。


 んで、これから先はエルウィン家の関係先。


 友好、敵対、中立って色々と関係先も増えてきた。




 ベイルリア家(信頼)


 役職:ベイルリア家当主 


 ステファン・フォン・ベイルリア 年齢三三歳(現時点) 男 九尾族


 マリーダの義兄。


 対アレクサ王国方面軍司令官として功績を挙げ、辺境伯に見合った領地を下賜される。


 出世頭のため、エルウィン家と同じく他派閥の貴族家からさや当てが多く、新たな庇護先としてノット家に近づく。


 エルウィン家とともに東部奪還作戦の一部である逆侵攻作戦を成功させ、ノット家の当主ヨアヒムに娘を輿入れを成功した。


 エルウィン、ノット、ベイルリア三家婚約同盟により、エランシア帝国南東部に確固とした勢力を築く。

 

 

 ライア・フォン・ベイルリア 年齢二九歳(現時点) 女 鬼人族


 マリーダの姉。


 ステファンとの間にできた長女を三家婚姻同盟の成立のため、ヨアヒムのもとに送ることになった。


 マリーダに甘いのは変らず、マリーダの息子アレウスにも甘いらしい。




 シュゲモリ―家(信頼)


 役職:帝国皇帝 


 クライスト・フォン・シュゲモリー 年齢二六歳 男 魔人族


 エランシア帝国第一〇代魔王。


 宿敵だったアレクサ王国をアルベルトたちを使い、分裂させることに成功すると、押し込まれていた東部戦線からの救援に応え、親征軍二万を率いる。


 撤退中の敵軍を捕捉すると、見事な指揮で撃破し、ゴンドトルーネ連合機構国から有利な条件を引き出し講和を達成する。


 度重なる戦勝により、帝国内権力も拡大中で、東部奪還作戦で恩を売ったノット家からは永続支援を取り付けることに成功している。


 皇帝選挙を最後まで争った赤熊髭ドーレス・ワレスバーンとの確執はエルウィン家活躍によってさらに広がった。



 ワレスバーン家(敵対)


 役職:四皇家当主 


 ドーレス・フォン・ワレスバーン 年齢四五歳(現時点) 男 獣人族


 四皇家ワレスバーン家当主。


 エランシア帝国西部守護者として、獣人たちを率いフェルクトール王国とのいくさをする猛将。


 膠着してフェルクトール王国と講和を結んだため、暇になると部下たちを焚きつけ戦功を挙げ続けるエルウィン家とベイルリア家を糾弾させた。


 アルベルトがワリドたちを使い、フェルクトール王国の講和をご破算にすると、戦争再開で忙しくなったことで糾弾はおさまった。


 その後行われたエランシア帝国大武闘大会で優勝したマリーダに挑発されると、額に青筋を立てて不快な表情を見せた。


 


 役職:バスフェミ家当主 伯爵家 


 ブモワ・フォン・バスフェミ 年齢二八歳(現時点) 男 獣人族


 魔王陛下がマリーダの婚約者として選んだ男。


 顔はマズいが夜の性活に強いと噂されていたため、マリーダの強い性欲に耐えられる男として、見合いをさせたが見事に半殺しにされた人物。


 反エルウィンの急先鋒で、派閥のトップであるワレスバーン家のドーレスからエルウィン家を糾弾しろとの命を受け、魔王陛下に対し恩賞が過剰だと言い出した。


 その後、戦争が再開して忙しくなると、鳴りを潜めたが、エランシア帝国大武闘大会でのマリーダの挑発行為を見て、暗殺集団を送り込む。


 暗殺集団は返り討ちになり、自らの寝所のベッドに剣を突き立てられると口を噤んだ。



 ノット家(友好)


 役職:四皇家当主 


 ヨアヒム・フォン・ノット 年齢一二歳(現時点) 男 鳥人族


 四皇家ノット家の当主。


 先代当主の戦死を受けて、急遽当主を継いだ。


 東部戦線の危機を魔王陛下に伝えて、救援を受けて敵の侵攻を跳ね返そうと提案するが、主戦派の叔父オライトのよって拒絶される。


 対アレクサ王国戦での活躍を聞いていたアルベルトに対面し、東部奪還作戦を吹き込まれると、即座に動き出す。


 アルベルトの謀略で主戦派オライトが消えると、魔王陛下の来援を仰ぎ、逆侵攻作戦の成功により撤退する敵軍を討ち、家臣団からの尊敬を集めることに成功した。


 東部奪還作戦を描いた提案者として名があがったが、本人はアルベルトの弟子を自認している。




 役職:ハース家当主 侯爵家 


 カーマイン・フォン・ハース 年齢五四歳(現時点) 男 鳥人族


 ヨアヒム派の重鎮。


 先代当主のもとで内政の担当し、鉱山開発や街道整備、利権の調停など優れた内政手腕を見せた。


 ただ、ゴンドトルーネ連合機構国の侵攻により、先代が戦死すると主戦派のオライトによって職責を解かれる。


 その後は、孤立を深めるヨアヒムのもとで派閥をまとめることに奔走する。


 東部奪還作戦に成功により、家臣団の再編したヨアヒムのもとでふたたび重臣として内政を預かることになった。




 ヴェーザー自由都市同盟ヴァンドラ市(友好)


 役職:ヴァンドラ市議会議長 


 ジームス 年齢六三歳(現時点) 人族 男


 ヴァンドラの市議会議長で大商人。


 実質的なヴァンドラの支配者であったが、都市防衛を担った傭兵団に物理的な賃上げ交渉されていたところをエルウィン家に助けられる。


 その後、相互防衛条約等の諸権利を含む用心棒契約を年帝国金貨三五〇〇〇枚で結び、ヴェーザー自由都市同盟内で親エランシア帝国派となる。


 エルウィン家との交易拡大でヴェーザー自由都市同盟内の発言権を強めつつある。



 正統アレクサ王国(友好)


 役職:国王 


 ゴラン・ダイダロス 年齢三〇代 男 人族


 国民から赤あざ王子と言われた第二王子。


 アルベルトの謀略の餌食となり、カランの勧めもあり、関係が悪化していたオルグスを打倒するため反対勢力を糾合する。


 農民反乱軍と自分を推してくれる中堅貴族たちを引き連れ、ティラナで正統アレクサ王国の建国を宣言すると国王に就任。


 アレクサ王国の王位継承に異議を唱えて、宣戦布告する。


 魔王陛下から縁戚に連なる夢魔族のリゼルが輿入れすると、メロメロにされていると噂になっている。



 リゼル・フォン・シュゲモリー 年齢二一歳 女 夢魔族


 クライストの縁戚に連なる女性。


 魔王陛下から色々と言い含められて、正統アレクサ王国の国王ゴランに嫁ぐ。


 夜の性活無双でゴランを虜にすると、ゴランを親エランシア帝国派に取り込むことに成功。


 内乱が収まったあとも、親エランシア帝国派に残る可能性が拡大した。



 アレクサ王国(敵対)


 役職:国王 


 オルグス・ダイダロス 年齢三〇代 男 人族


 アレクサ王国の第一王子。


 宰相の後援を受けて後継者を有力視されていたが、対エランシア帝国での失策が重なり、領民や中堅貴族からの不満が高まっていた。


 凡庸さと身内重視の人事で更なる離反を招き、第二王子を謀殺しようとしたことで国を割ることとなった。


 正統アレクサ王国の建国を認めず、ゴランを敵対視して泥沼の内戦を引き起こした。




 正直、東部奪還作戦の成功によって、赤熊髭派閥からの横やりが強くなりそうな予感はしてる。


 この数年、俺のおかげもあって魔王陛下の実家であるシュゲモリー家がかなり力をつけており、次代の皇帝選挙も安泰ではとの噂も流れ始めているのを、赤熊髭派閥がかなり気にしてるらしい。


 俺としてはトップオブトップの派閥同士の争いに絡まれずに、近隣勢力とナカヨシしながら、領内の発展に力を注ぎたいところ。


 

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