昇天する結晶は茹だる熱

昇天する結晶は茹だる熱

紫陽花の羽も詠う

上る昇る息に降る下る霧は狼煙か


叩きつけ堕ちてゆく雨に

フラれては鳴いた目白はそれも


朦朧とくぐもる陶器の器で

見事な紋様は極色糸の出目金を

躍るように羽化して魅せる按配で


正に郷愁である。

列車は何処迄でも翔ける、

瞑想の旅立ち過去を屠らん

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