今生 ゆるりなくも
今生 ゆるりなくも
瑞雲は鎮魂の満ち欠け朧月に架かる
夢に夢見る泡沫蛍の逢瀬だ
深底の常闇 愛と情で色成す湿潤な褥
今宵も輝く幾ばくの聲 神風の余波
転も血も揺るりなく
火も尽きも仄か登り沈む
刻は隙に動く 理ハ揺ル我ズ在レ
しかし
翼のまま溺れていく
嗚呼 生みに還れ
地に雪が降ってきた、
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