・気丈に佇む双頭の灰狼

気丈に佇む双頭の灰狼

彼らは既に死に臥し

暗黙に翔る欺瞞の帯で

開花する視界は遮られる

さて維新の時は波風は絶えず

最早生死もひとつに滅す

犯し難きは愛や情ではなく

意味も拝さない光に縋ろうとする

亡者とは息を宿した灰のヒト

救うのは机上の筆なり

故にいっときの五線譜

風鈴の音色にも似て。

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