空の匣に山と摘まれて入(い)る

空の匣に山と摘まれて入(い)る

退屈なラムネ玉は今日も

血眼に弾かれて躰に入(はい)る

弾け飛んだ実は空砲の産物で

體に解け込む思い出の味

ツンと刺激する懐の彷徨を開ける

泪が滲みてきたら底に溜まるものは

ぱかりと口を広げ消えるかも

気体になりましたか?

ならば陽射しに溶け込んで行こう

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