ドア

作者 佑佳

魂の記憶を巡る、遠大な旅

  • ★★★ Excellent!!!

第二部にあたる「セピア」まで読了してでのレビューです。

主な登場人物は以下三名:

主人公、やや脳筋かと思いきや、めっちゃ繊細。
夜さま、ぬこ。
くぅちゃん、ロリ。

の三名で展開。「セピア」の後どうなるかはまだ楽しみにとっておきます。

物語は基本的に、↑で書いたようなキャラクターが動き回るのですが、それぞれの心の機微の部分が手にとるように分かります。これは筆力というやつの賜物でしょう。回想等によるシーンの切れ目は多いのですが、ごく自然に入ってきます。不思議!

また、ストーリーライン(バックボーン)がとても遠大かつ緻密に作られています。それは最初のエピソード「撫子」を読んだだけで分かりました。巨大な構造体の中にいくつもの円環が動いていて、主人公たちはそれを渡り歩きながら大切なものと出会い、失ったものを取り戻していく。「セピア」時点では主人公が主人公でなければならなかった本当の理由はまだ見えません。ですが、今後の章で必ず明かされていくと見ています。

ここまで長射程の伏線を張った作品は、昨今あまり見ない気がします。改稿を重ねただけあって、相当に磨き抜かれた逸品であると言ってもいいでしょう。

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