ドア

作者 佑佳

謎と謎が握手をして

  • ★★★ Excellent!!!

本作は、一定の目的(時代と場所を変え、最後にスタート地点に戻る)が与えられているものの、全体的にわからないことばかりです。

謎と言い換えてよいでしょう。
なぜ時代と場所を変えないといけないのか。それはどのような理屈によるものか。同行者の『夜さま』と『くぅ』は何者か。なんの宿命を背負っているのか。そして主人公の蘇芳は……。

謎と謎が握手をして、物語を五つ星のように紡ぎます。読者はその中心に立って、繋がれる対角線を臨むばかり。そこには、謎に巻き込まれる快楽、というものがあります。この謎の連鎖、本作はとてもうまい。

そしてもう一つの見所は蘇芳くんの『熱さ』です。
それぞれの時代に存在する停滞を彼は薙ぎ払えるか。
熱い言葉、そして行動に注目しながらお楽しみください。

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