【番外】アイディアが降りてくるとき
今回は閑話として、小説の着想を得たきっかけや、構想がはかどるシチュエーションについて、これまでの経験からまとめてみたいと思います。
・昼寝時の夢
昼寝限定です。夜だとダメです。
正確には夢というか、覚醒と睡眠のはざまというのかな。「ああ、これ夢が始まるわ」とギリギリ自覚できるあのゾーンです。筆が乗りに乗って書け、さらに自分の中でも納得のいく出来になる作品は、ほとんどがこのゾーンで得た着想から書いたものになっています。
「聖職者の条件」もそうですね。これは「聖職者」「結婚」というワードがはっきりと頭の中に飛び込んできました。そのときは全然違う小説を書いていたし、聖職者なんて言葉普段使わないし、なんで浮かんできたのかマジで謎です。そのワードだけで小説の全体の構想が思い浮かび飛び起きて「書かなきゃ!」となりました。これこそまさに「降りてきた」感があります。
ただしこの方法、難易度が高い。ガッツリ寝ようとせず、「ちょっと横になったらトロトロしてきて、期せずして眠りの世界に……」という状態になることが必要。これがなかなか難しい上に、その状態になったとしても必ずアイディアが降ってくるとは限らない。運も必要です。
・湯船
一人で浸かっているとき限定。小説を書いていて行き詰まり、疲れた状態で浸かるとなおよし。湯気の中でこんがらがった思考が解きほぐされ、ぽんと解決策が思い浮かぶこと多し。
・駅のホーム
仕事をしているとき、朝電車を待っている間に、するすると小説の続きが思い浮かぶことがとても多かったです。帰りは大抵一緒に帰る人がいたので、朝限定でした。
・モチーフが似た作品に触れたとき
進行中の作品と似たモチーフの小説、映画、漫画、アニメなどを見ていると、モチーフに対する新たな知識や見方を知ることができると同時に、「なるほどそうくるか、じゃあ私は……」と自作のほうに思考を切り替えやすく、得るものが多いです。ただしパクリにならないよう注意。
・キャラクター脳内劇場
これは、キャラクター設定を練っただけではなかなか起こらず、既に書き始めているときに起こる確率が高いです。
テレビのCMを見ているとき、ドライヤーで髪を乾かしているとき、ぼーっと茶を飲んでいるときなどに、急に進行中の作品のキャラクターが脳内に登場し、小芝居を始めるのです。大抵は二人のキャラが登場し、私に聞かれているとも知らずに勝手に対話を始めます。
「なるほどそんなことを考えていたのか」「ああそうか、そう思うよね」と気づかせてくれ、ほぼ100パー本編に取り入れられます。足りないところを補ってくれるようで、大変ありがたいです。これが起こると、キャラに命が吹き込まれたんだなぁ……とうれしくなります。
少ないですが、以上です。
新作のアイディアが浮かばないときは昼寝、行き詰ったときは湯船、が、とりあえずの私の公式です。
後の方法に共通するのは、普段からひたすら考えることですかね。やっぱり小説を書くことって、そう簡単にはいきませんね。それが楽しいのですけど。
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