歪める 5

 もう立たないというまでお互い精液を絞り出した。最後には透明な一筋の水滴が亀頭の上に流れた。カオルも私も追い詰められていく恐怖感に包まれたようだった。

 カーテンから朝陽が漏れてきて時計を見た。カオルが風呂から出てきて、

「サンドイッチ頼んだよ。会社に行くのでしょう?食べたら私はもう少し寝てから大阪の店に出るわ」

 ドアブザーが鳴ってモーニングセットが運ばれてくる。カオルがバスタオルを巻いてドアを開ける。私はさっとシャワーを浴びるとタオルで拭きながらベットに座る。

「さすがにしょぼくれている。私はまだこれよ」

とカオルはバスタオルの中から反り立ったものを見せて笑う。

「まだ若いんだから」

 なんだか昔こんな光景を見たような気がした。

「新宿のマンションでは朝も必ずやったよ。サエは可哀そう。彼女はまだ若いんだから朝でも2度はしないとね」

「これからどうする?」

「頭取もそろそろエッチも表舞台もお終いだと思うわ。もう自分のが入れられないのよ。だから瓶やらを入れたがる。それに引退の時期を図っている」

「院政を引くのじゃ?」

と言いかけて少し記憶が戻り始めている妙な気がした。

 カオルも目を光らせた。

「修司夜私ののどちんこに思い切り入れたでしょう?」

「憶えてないな」

「あれは修司の癖よ。私が涙と涎まみれになるのを楽しみにしていた」







 

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