落ちながら

 目に見えてこころが腐っていく

 蝕みがひどくなる

 ただただ底の底に落ちていく

 自分を動かすものとはなんだったのだろう

 指先がほんの少しの手がかりも見出だせず

 真っ暗な井戸の中

 ひとり

 ゆっくり

 落ちながら

 つぶやいている

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