否定の感触

 涙を流しても

 許されない

 否定は続く

 否定、否定、否定

 弁解の余地はない

 他人に対しても自分に対しても

 言い訳できる正当性はひとかけらもない

 否定、否定、否定

 自分が消えていく

 他人からも自分からも望まれないだれかが

 本人の了承と許可のもとに

 目の前で消されていく

 否定、否定、否定

 自分が消えていく

 消されていく

 涙を流しながら

 否定、否定、否定

 いまもおぼえている

 胸がつぶれるような

 その感触

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