昨日の未来を

 昨日のぼくは

 今日のぼくを知っていた

 なにもできないだろうと知っていた

 生まれた時からの腐れ縁だもの

 よくわかっている

 知っていた


 いつか裏切ることができるか?

 昨日の自分の諦めを

 果てしなく続く暗澹を

 いつかを今日にできるのか?

 昨日の未来を殺すことが

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る