究極のリアリズム

 戦争は究極のリアリズム

 戦争についての本を読んでいて思うのは

 いつもそんなこと

 目を逸らしても死体は消えない

 それどころかどんどん増える

 願望で動いても死は止まらない

 それどころかどんどん加速する

 奇跡のような幸運も語られるが

 それを塗りつぶす膨大な死

 あらゆる要因で人が死ぬ

 笑うしかない間抜けさで人が死ぬ

 呆然とするような規模で人が死ぬ

 戦争は究極のリアリズム

 究極の不条理にも似た

 戦争についての本を読んでいて思うのは

 いつもそんなこと

 それは遠い出来事だろうか

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