その非情さは

 もうこの作家はダメだな

 そんな冷たい呟きが

 こころにぽつりと浮かんで

 かつてあれほど好きだった作家を

 切り捨てる

 その瞬間

 その非情さは

 笑っているのか

 泣いているのか

 表情の読めない動物のように

 視線だけが鮮明に浮かんで

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