ゲームの幸い

 親戚の子どもと

 二十年以上も前につくられたゲームを一緒に楽しんで

 何度目になるかわからないスタッフロールを眺めていたら

 数年前に故人となった人の名が目にとまって

 切なくなった

 子どもは隣で笑っている

 ゲームを遊べて幸せそうだ

 その幸福はよくわかる

 自分もどれだけ救われたかわからない

 夢のような遊びを生み出してくれた人たちすべてに

 感謝したい

 夢に居場所を与えてくれて

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