手が灰に

 だれかと手をつなぎたいな

 でも

 つないだ途端

 きっとその手は

 灰みたいにポロポロ崩れ落ちるだろう

 わかってるんだ

 だれとも手をつなげないなんてことは

 生まれて十年も経てば

 嫌でも思い知ったんだ

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