不在の公園
鉄棒 ジャングルジム 滑り台 シーソー 雲梯 ブランコ
鳥
樹木
ベンチ
空
日差し
公園の風景に
人はいらなかった
ブランコが瀕死者のように揺れていた
夕闇が降りてジャングルジムは影の要塞と化した
ベンチは座る者の不在によってかさついた寂寥の地肌をさらしていた
火の発見のような
瑞々しい原初を体現して
街灯が
人のいない公園を
神のいない廃園のように
照らす
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます