第428話美少女アイドルを救え!(6)

柳生隆と結衣の両親は、立花管理人とも話があるということで、一旦席を立ったところで、華音はシルビア、春香、エレーナ、松田明美を手招き。

そして、少々厳しめの表情。


「いい?みんな」

「これからは、家の中で恥ずかしい姿で歩かない」

「それから、お風呂は男女別を徹底」

「それから雑魚寝は禁止」

「そもそも自分の部屋があるのに、どうして僕にからみつくの?」

「僕だって、静かな生活とか、安眠する権利があるの」


しかし、それで引くお姉さまたちではない。


「いいじゃない、見ているのは華音だけでしょ?」

「洋館だけだもの、大人に見せていないし、華音ちゃんだけでしょ?」

「だいたい、健康美を見せつけて何が悪いの?」

「お子ちゃま華音への女性教育の一環なの」

「お風呂は一緒だよ、華音見ていると面白いし」

「あの呪印が真っ赤になるのが、最高」

「雑魚寝って、その言い方が気に入らない」

「ふくよかな女体で包んであげているの、だから感謝しなさい」


華音は、それでも抵抗を見せる。

「ふくよか?最近はプヨプヨな人もいる」

「朝起きると、ものすごく大きなお尻が目の前とか」

「ほんと苦しいと思ったら、胸だもの」

「抱き枕ではないの、それを考えて」



さて、少し離れた場所で、そんな話に聞き耳を立てていた結衣が、寄って来た。

「何か面白そうなんだけど」

「華音ちゃんを、要するに、おもちゃにする生活なの?」

「それ・・・いいねえ!」


するとシルビア、春香、松田明美は一斉に頷く。

シルビア

「そしたら、このお子ちゃま華音が、今後は禁止とか偉そうに言うの」

春香

「女は見られて美しくなるのに、その邪魔をするんや」

エレーナ

「プヨプヨではないの、これは豊満な女性美なの」

松田明美

「今西圭子も言っとったけど、あの呪印なでなでは、最高の癒しや」

「それを禁止なんて、マジに無粋でアホの華音や」


すると結衣が、ニンマリ。

「あ・・・あれ?」

「華音ちゃんのお尻の呪印?」

「小さな頃見たよ、一緒にお風呂に入った時」

「観音様なのは、わかった」

「へえ・・・見たくなってきた」


シルビアもニンマリ。

「それに加えて毘沙門様とか、アポロとか」

「胸にはお薬師様とか」


結衣は納得。

「それを見たくて、お風呂は一緒で」

「触りたくて雑魚寝なんだ」


春香は意味ありげな笑い。

「結衣ちゃん、華音はこれから禁止って言うんやけど」


少しずつ逃げ出そうをする華音の身体を、エレーナと松田明美がしっかりとホールドする。

すると結衣が華音の前に、ペタリと座った。

「なあ、見たい、全部」

「ここでもいいし、お風呂でもいい」


華音は、「嫌、見せない」と、相当嫌がっている。

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