第92話シルビアと春香は華音のお尻に注目する。
「ふむふむ、これだよね」
シルビアは、華音のお尻をツンツンとしてみたり、撫でて見たりする。
華音は、そのたびにくすぐったいので身体を動かすけれど、途端に春香に叱られる。
「こら!動かない!それ迷惑!」
「迷惑って何?」
華音は、本当に困るけれど、おいそれと動けないし、振り返ることも難しい。
何しろ、華音の後にいるシルビアも春香も全裸であるから。
しかし、シルビアも春香も、そんな華音の反応には、「おかまいなし」。
華音のお尻のホクロを見つめて、話が始まってしまった。
シルビア
「さすがに、子供の頃と違って、ホクロも進化したのかな」
春香
「うん、これ、梵字の呪文の模様だよ」
シルビア
「でも、まさかだよね、この呪文」
春香
「これがあるから、500年に一度って話でしょ?」
シルビア
「この呪文が複雑なの、いろいろ混じり合ってる」
春香
「うん、すぐにわかるのは、薬師如来の真言と、観音菩薩の真言だよね」
シルビア
「で、ここの中に、毘沙門天の真言も隠れてる」
春香
「それで格闘が強いんだ」
シルビア
「さきにそっちが目覚めたね、さすがに単純な華音」
春香
「知恵の観音様は、まだ目覚め切っていない感じ」
シルビア
「薬師様は、少々出てきているね、その気になって治そうと思えば、力を出せる」
華音は、恥ずかしさで一杯だけど、どうにもならない。
それに、こうも思う。
「このお姉さんたち、何なの?」
「僕のお尻フェチ?」
「そんなお尻の呪文なんて、見られないよ、自分では」
最初はつんつんと、なでなでして、「呪文やら何やらの品評」をしているだけだった、シルビアと春香だったけれど、その言葉に変化が発生した。
シルビア
「それにしても、美味しそうなお尻だ、白くて丸い、お肌もきれいだ」
「吸い付きたくなった」
春香
「うん、案ずるより産むがやすし」
華音は、ここでも全く抵抗ができなかった。
シルビアと春香に、交互にそのお尻に吸い付かれてしまったのである。
「うわ!何?この人たち!」
「マジで、変」
「くすぐったい!」
懸命に身体をよじって逃げようとするけれど、ガッチリお尻をホールドされてしまっているので無理。
そんな華音にシルビアから声がかかった。
「いつまでも恥ずかしがらない、男の子でしょ?」
春香も厳しい。
「これは確認なの、恥ずかしいとか何とかの雑念は捨てなさい」
華音が、ようやくお尻を解放されたと思った時、シルビアから、また声がかかった。
「華音、振り向いて、私たちの胸を見なさい」
春香も、続いた。
「しっかり見ること、あなたなら、この意味がわかるはず」
華音は、ゆっくりと、シルビアと春香にふり向いた。
そして、本当に驚くことになった。
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