鮮やかに、ブラックアウトする

作者 三葉空

世界を黒く、赤く塗り込めた作品

  • ★★ Very Good!!

 コンティニューという、命をオモチャにし、死を軽くさせる退廃さ。色で言うなら、そう、灰色のくすんだ世界だろうか。
 そんな世界に生きるキャラクターたち、そこに訪れる退場劇はブラックユーモアというには、いささか過激だ。

 死という黒さに、赤い命が混じる様は、確かに鮮やかで。
 流行り廃りの中で生まれた虚ろな価値の死生観が、死に際でも笑みを浮かべてしまうなど、ぞっとするシニカルさも与えてくる。

 人にもよるだろうが、私は不快感はなかった。短いながらも刺激的な良作をお望みの読者にオススメしたい。

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