194-2.明太子にはご飯
*・*・*
一週間後。
ちょうど、明日に婚約発表パーティーを控えているので、試作も兼ねて今日明太子が出来たのは嬉しい。
まず、生の明太子を味わうべく……ロティの炊飯器でお米を炊く!!
「明太子たっぷりご飯です!!」
たっぷり仕込んだから、食べ放題だー!!
流石に全部は食べないけども。
「漬け込んだとはいえ……生でかい?」
「それがすっごく美味しいんですよ!!」
「そうよん、そうよん!!」
今日出来上がると前もって言ったら、
明太子は皮なしでもいいけど……私や悠花さんは皮ありのが好きだから、ひとふさを切り分けて……炊き立てのご飯の上にオン!!
朝ご飯がまだだったから、全員でいただきますをしてから……私、悠花さん、ロティはさっそくがっつく!!
「「美味しい〜〜!!」」
『でふぅうううう!!』
適度な辛味。
磯の独特の香り。
プチプチとした食感。
ねっとりとご飯に絡み、舌の上でご飯と一緒になれば言うことなし!!
輸送方法も良かったおかげで、美味しくできてよかったよかった!!
【PTを付与します。
『ねっとり、ピリ辛明太子』
・製造50人前=1250000PT
→1250000PT付与されました
レシピ集にデータ化されました!
次のレベルまであと5674789000PT
】
PTが付与された。
これは、絶対今日のお昼ごろに……ユリアさんとフィルドさんが来そうな予感がした。
「「…………」」
そして、シェトラスさんとエイマーさんはまだ明太子ご飯を見つめていた。生の魚はカルパッチョで食べるかどうかの食生活だし、魚の臓物とかを食べる習慣がないから……抵抗があるのは仕方がない。
無理しなくていいと言おうとしたが、すぐにガッと言う勢いでおふたりはスプーンで明太子ごとご飯を口に入れてくれた。
「「!!?」」
美味しいのか美味しくないのか。
顔を見たら一発なので、よかったよかったと安心出来た。
「チャロナくん!! こ、これは!!」
「ねっとりとしているが、お米と凄い合うね!! クセはあるが。お酒が欲しくなる!!」
「ワインだと白がいいですね〜?」
「日本酒ないのが悔やまれるわ……」
「もう全部使っちゃったもんね??」
ユリアさん達にいただいた日本酒は有限だったから、もう使いきっちゃった。ホムラには似たお酒があるらしいので、カイルキア様が取り寄せようと言ってくださったのはまだ昨日。
なので、今日は仕方がない。
「チャロナちゃん、これをパンに使うのはどうやって??」
「お惣菜パンにもいいですけど……おつまみっぽくするなら、ガーリックフランスのようにディップを作って塗るのもありです」
「あたしも手伝うから!! めんたポテトパン作って〜!!」
「じゃ、そうしましょう」
明日のパーティーにも出すためもあるし、たくさん仕込むのはいいことだ。
お昼に出来上がった時、カイルキア様にお出ししたら……やっぱりおかわりを要求されてしまいました。
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