182-1.デートへ(マックス《悠花》視点)
*・*・*(マックス《
エイマーをデートに誘ってから、二日後。
あたしがチーちゃん達とホムラに行く前がいいだろうと思い、レイに騎乗してリュシアに向かうことにした。
チーちゃんやカイルみたいに遠出も悪くないけど……出来ればウィンドウショッピング的なデートがいいのよね?
買い食いも出来るし、あたしも嬉しい!
残念称号がなくなったけど、いきなり食事量が減るわけじゃないから……ってあたしの心配要素もあるわけ。
当日、ちょっとだけめかし込んでから大虎姿に戻したレイと一緒に玄関で待っていたら。
「すまない、またせた!」
エイマーがやって来ると、あたしは振り返ったら……思わず、卒倒しかけたわぁああああ!?
(美・女!!?)
スタッカートを入れたくなるくらい、エイマーが素敵過ぎる美女に大変身していたわぁああ!!?
化粧もだけど服装も。全体的にマッチし過ぎだわ!
きっと、チーちゃんが自分の手直しされた服を貸したのねん? ある意味二人は同じような体型になったんだもの??
空色のドレスって、す・て・き!!
「そんな待ってないぜ?……似合ってんな?」
「あ……ありがとう」
レイがいなきゃ、すぐ抱きしめるのにぃ!!
あと、ここ玄関だから人通り多いもの。我慢よ我慢!!
せめて、褒めた後に手の甲にキス程度で我慢よ!!
「んじゃ、行こうぜ?」
あたしだけを乗せる時より、ずっと大きくさせたレイにエイマーを先に乗せて、あたしは彼女の後ろに乗せた。バイクの時のように安定感がないから、先に乗せた方がいいのよね〜?
きちんと乗ってからレイは動き出して、ゆっくりと歩き出した。
【マスター、姐さん落とさないでやんすよ?】
【あんたもね!】
とりあえず、駆け出した途端にエイマーは可愛らしい声を上げたので。ここぞとばかりに、あたしはエイマーの腹部に腕を回してギュッと抱きしめたわ!
落とさないためよ!!
ぐるぁああああああああ!!
レイは叫んでから、菜園近くを抜けると走り出した。体にかかる負荷と圧倒的な揺れに、久しぶりにレイに乗るエイマーは落ちないようにあたしの腕にしがみつくのが可愛いのなんの……!!
ほんと、六つも違うように見えないわ!!
「しっかり掴まってろ」
「あ、ああ……レイに乗るのが久しぶりなせいで」
「悪くねーよ。俺としちゃ嬉しいぜ?」
「そ、そうだろうか??」
ものの一時間程度でリュシアには着くけど……エイマーは久しぶりだから、ちょっと途中で休憩した方がいいかもね??
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