180-1.お弁当のPT達
*・*・*
お弁当を喜んでいただけてよかった。
私ももちろん食べたけど……それ以上にカイルキア様はたくさん食べていただけた。
私がちまちま食べている間に……所作はさすがお貴族様なので綺麗なんだけど、ひゅんひゅんって感じにどんどん口の中に入っていく!?
いや、嬉しいんだけどね??
私がお屋敷に来たばかりの時に、カイルキア様もだけど使用人の皆さんまで食べ過ぎでお腹がはち切れそうになってたとかあったのに。
【PTを付与します。
『サクッと熱々シーフードカレーパン』(再製造)
・製造各三人前=660PT
・食事一人前=250PT
】
【PTを付与します。
『ほうれん草のバター醤油炒め』
・製造三人前=250PT
・食事一人前=100PT
】
【PTを付与します。
『濃厚タルタルソース付きチキン南蛮』
・製造三人前=500PT
・食事一人前=150PT
】
【PTを付与します。
『具沢山豚汁』
・製造三人前=500PT
・食事一人前=300PT
】
【PTを付与します。
『ミニサイズシャケおにぎり(俵型)』
・製造三人前=250PT
・食事一人前=50PT
以上をレシピ集にデータ化されました!
】
そして、昨日はエイマーさん達メインに味見してもらったから、『
あと、ユリアさんとかの審査が厳しいせいかも??
「チャロナ? あまり食べていないように見えるが??」
「そうですか? 普通だと思うんですが」
先に焼き栗を少し食べたからか……カイルキア様の食べている顔を見て嬉しかったからか、そこまでお腹は空いていないんだよなあ??
カイルキア様が健啖家過ぎるのもあるかも。
「……そうか。マックスは異常だが、カレリアとかもよく食べていたからな?」
「
フィルドさん達が、どうしてあんな称号を与えたか謎だけど。
(エイマーさんにお願いして、悠花さん用のお弁当パック渡してあるから)
今頃、がっついて食べているかなあ??
「……だから、まあ。リーンも剣術を学んでいたせいでよく食べていた。だが、母上方はいくらか少なかったな。チャロナはそれくらいと言うことか」
「……冒険者だった時もあんまり食べませんでしたし」
あのパーティーにいた時は、家政婦のような仕事をこなしていたから……痩せてはいないと思うけど、あんまり食事をしてこなかった。
それを、メルクキスとかは気にかけて……無愛想だったけど、お肉とかパン焼いたの渡してきたっけ。ちょっとだけ、嬉しかったけど。
「そうか。少しずつでもいいからたくさん食べた方がいい。お前はある意味俺以上に体力を必要とする仕事をしているからな?」
「はい、ありがとうございます。ホムラに行くのもあと少しですし」
「……俺も行く」
「カイル様もですか??」
「ああ。……非公式ではあるが、あちらの皇帝に俺が婚約者だと発表するためもある」
「? 必要なんですか?」
「……先に釘を刺しておきたい」
どうやら、以前に仰っていた、私が政治の道具にならないように……きちんと皇帝陛下に言いたいのだろう。心配はないと思うけど、何があってからは遅いから。
そのお心遣いが嬉しくて、私はカイルキア様に近づいてほっぺにキスをした。
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