149-1.シャルロッテと再会






 *・*・*









 お休みになってしまった翌日。


 私とロティは、ご飯を食べる以外は部屋で待機となった。


 お散歩の許可はレクター先生にいただいたけど、おやつの後くらいだって。


 暇で暇で仕方ないから、昨日レベルアップしたステータスを確認することにしたんだけど。









 ◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯






幸福の錬金術ハッピークッキング






《所有者》チャロナ=マンシェリー(16)



《レベル》35(次までは、残り567877000PT)



《ナビレベル》8(次までは、残り70000000PT)

[スタミナ]満タン(200/200)



技能スキル

 ・無限∞収納棚


 ・ナビ変換チェンジ(レベル45)

 →ホイッパー三種

 →ミキサー機能(ジューサー他)

 →トースター

 →オーブンに発酵機能・奥行き拡張

 →炊飯器ライス・クッカー

 →揚げ物フライヤー

 →餅つき機

 →フードプロセッサー




 ・時間短縮クイック(レベル40)



 ・タイマーセット同時機能(レベル30)



 ・複合(レベル25)



 ・合成(レベル16)



 ・抽出(レベル8)



 New・瞬間解凍・保温(レベル1)





 ★技能スキルUP各種の レベルアップPTコロンは、現在100000000コロン所持






《特典》

 ・レシピ集データノート (書籍有)



【レシピ】

〈バターロール〉〈コカトリスの卵サラダ〉〈いちごジャム〉〈カッテージチーズ〉〈山形食パン〉〈ラタトゥイユ〉〈チョココロネ〉〈コーンマヨパン〉〈コーンパン〉…………

 ………………

 ……………………

 …………

〈チョコクロワッサン〉




 ・銀製器具シルバーアイテム










 ◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯







 レベルもちゃんと上がってる。


 ロティのナビレベルも。コロンについては、相変わらず膨大な数値だけど、技能のレベルアップのために割り振って。


 それでも大量に残ったので、また違う日に振り分けよう。


 久しぶりに、パソコン作業をしたように目が疲れてきたので、ゴロンと横になったら。


 ロティも一緒に寝てたので、起きたらもうお昼過ぎに。


 よっぽど、昨日のレベルアップで疲れたのかな? と思うしかないが。


 お昼ご飯を食べに行こうと、ロティと一緒に向かおうとしたら。



「あら、チャロナさん」



 部屋を出たら、シャルロッテ様がいらっしゃったのだ。



「お久しぶりです、シャル様」


「お久しぶりですわ。聞きましてよ、チャロナさん? 式典にご出席なさると」


「シュライゼン様からですか?」


「ええ。シュライゼン様から」



 シュライゼン様の婚約者さんだから、話を聞いていても不思議じゃないよね……。



「あれ? シュライゼン様は今日いらっしゃっているんですか?」


「ええ。カイル様に少しお話があると」


「? シャル様はご一緒じゃなくていいんですか?」


「いいえ。わたくしはチャロナさんにご用がありまして」


「私にですか?」


「はい」



 さぁさ、と来たルートを逆戻り。


 部屋に入らされてから、ベッドに座るように言われて。間にロティを座らせる形になったのだった。



「えっと……お話、とは?」


「式典が目前とお聞きしまして。マナーのレッスンなどはメイミーさん達からご指導していただいているので、大丈夫だと思いますが。話相手になるレディが出来れば、チャロナさんのお心も落ち着くかとシュライゼン様が」


「あ……ありがとうございます」



 たしかに。


 リーン様は最近お忙しいのか、パン教室以外ではあまり来る機会が減ったし。


 他に女友達と呼べるのは、エピアちゃんだけどエピアちゃんも仕事があるから、頻繁には話す機会もない。今日も朝ご飯の時に、ちょっと……いや結構心配されちゃったけど。



「ふふ。お役に立てるのであれば、嬉しいですわ。……それと」


「はい?」


『でふ?』


「カイル様との進展はどうですの?」


「……!!?…………特に、ないです」


「まあ。不意打ちとは言え、口付けもなさいましたのに?」


「あれは事故です!!」



 結構記憶の彼方に飛ばしていた事を掘り返されたぁあああああああ!!?


 あれは……あれは、ほんとに事故だもん!


 ファーストキスだったかもしんないけど、事故だもん!!


 ぼすん、と枕に頭を押し付けたら、シャルロッテ様にはくすくす笑われてしまった。



「そうなんですの? ですが、カイル様に拒まれていらっしゃらないのであれば。レディと思われているのではなくて?」


「うう……実は、昨日も」


「昨日も?」


『抱っこしゃれたんでふううう!!』


「ロティ!?」


「まあ、充分な進展ですわ! これは想い想われるご関係ですわ!」


「そ……うでしょうか……?」


「ええ、ええ! あの氷の守護者でいらっしゃるカイル様ですもの。女性の大半を睨み返すことで有名でいらっしゃいますのに」


「……カイル様がですか?」


「はい。社交界では有名ですの」



 怖い顔つきが、さらに怖くなる瞬間。


 このお屋敷にきてから、そんな表情はあんまり見たことがなかった。


 昨日とかその前のハグもだけど。


 そんな人が出来る行動じゃないはず。……自惚れていいのだろうか。

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