113-5.第一回鍋パーティー③
*・*・*
皆さん、ルールを守りながら思い思いに鍋を食べてくれている。
かく言う私本人だけは、追加の具材をエイマーさん達と準備したり給仕をしたりで、えっちらおっちらしている最中だった。
と言うか、それに紛れてわざと皆さんの前で食べないようにしている。
実は、昨日のお昼のカレードリアでもだが。
【PTを付与します。
『とろーりチーズたっぷりカレードリア』
・製造40人前=3560000PT
・食事一人前=15000PT
→合計3575000PT獲得
レシピ集にデータ化されました!
→レベルが33に上がりました!
次のレベルまであと4575000PT
】
【
ナビレベルが6になりました!
ただちにアップデートを開始します。
次のナビレベルまで、あと3457000PT
】
予想していた以上のPT獲得で、アップデートはされたけど。今度もアップデートからのトリップについては何も覚えていなくて、代わりにロティの髪の長さが変わったくらい。
だもんで、高PT獲得が確約されているピザとかカレー料理は、カレーパンもだけど迂闊に『
そのため、今は給仕に徹しているわけである。その事情は事前にカイルキア様達にも伝達済みだ。
あと、
その名も、『
日本でもあった電子レンジ。
ロティのオーブンがあるのに、何故か電子レンジ機能がなかったので疑問に思ってはいたのだが。どうやら、
使い方は、ちょっと業務用のレンジでオーブンに搭載される形になってたから使いやすい。
「チャロナくん! そろそろ皆の腹も膨れた頃合いだよ」
「わかりました!」
「私達も随時鍋を持ってこよう」
『でやんす!』
肉とお野菜でたらふくと膨れたお腹だが。
お米の需要が高まったこのお屋敷には嬉しい〆の料理を作っていきましょう。
「昨日のドリアと違うことですが」
『「「うんうん」」』
「冷ましておいたお米を洗っちゃいます」
『「「え!?」」』
『でふぅ!』
「米をそのまま入れても構いませんが、今回はスープがカレーなのでとろみが多いんです。米をそのまま入れちゃうとさらにとろみがつくので焦げやすい理由もあります」
『「「ほう!」」』
だいたいひと鍋分の冷ましたご飯をザルに入れて水洗いして。
軽く煮立たせたお鍋に入れて少しかき混ぜる。
ご飯がいい具合にカレー出汁を吸ったら、削って置いたチーズを贅沢にたっぷりと入れて蓋をして。
待つこと数分。蓋を開ければ、チーズとカレーの混ざった極上の香りが!
『「「いい匂い〜〜……」」』
『でっふ、でっふぅ!!』
ああもうすぐに食べたいけど、またレベルアップしそうだから我慢我慢!
とにかく、出来上がり次第持っていくというスタイルでどんどん作っていく。
ちなみに、鍋の印は持ち手のところをリボンを結んでいるので、その色で見分けているから大丈夫だ。
「「「「「「うわあああああああ!!!!??」」」」」」
持って行って、すぐに蓋を開けるようにお願いしてるので、チーズとカレーのコラボレーション第二弾は喜んでもらえたようだ。
今回はお代わりが出来ない量なので申し訳ないが、カイルキア様達の方はどうなんだろうか?
全部出来てから覗いてみると、
「お前……レクターに言われたこと忘れてねーか?」
「米をあまり食べていないだろう? 今回は否と言わせん」
「お前あんだけ具材のお代わりしただろうがあ!?」
「リゾットはいいだろう!!」
などと、舌戦勃発まで発展してしまい。
カイルキア様達もだが、他のテーブルでも似た状況になってしまったので。
最終的には、ゼーレンさん、メイミーさん、レクター先生からのお叱りを全員で受けてしまい。
和やか? な鍋パーティーの一回目が終了となったのでした。
ちなみに、そのあと厨房組でいただいたお鍋は、リゾットとは別々で2もレベルが上がってしまい。
新しく、プラスチックの生地を入れておくケースである『番重』がいくつか手に入ったのだった。
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