【幕間】『照り焼きチキンバーガー』のレシピ






 ★・☆・★









 軽やかな音楽が暗闇に響き渡り、ある一点に向かってスポットライトが当たる。


 そこには、作者こと櫛田が頭の部分にシルクハットを乗せている。



『食いたい……食いたいぞ、◯◯クとかのジャンクフード店のバーガー! もちろん手作りのバーガーだって美味しいけど! たまに、あのジャンキーな味が食べたくなるのであーる!』


 ステッキが現れ、ポンっと音が立つと櫛田の上に美味しそうなハンバーガー達がたくさんが浮いている。


 そして、後ろにはチャロナとマックスの登場。



「今回はあたしも同意するわ。ダイエット絶賛中なのに、昼間と週末だけは炭水化物食いまくりの作者だけど」


『げっふぅ!』


「け、けど、ダイエットダンスも踊ってるから痩せてきたって言ってるし。たまにはいいんじゃ?」


『チャロナ優しい……』


「でも、食べ過ぎはやめましょうね?」


『あ、あい……』









『ジャンキーな濃厚照り焼きチキンバーガー』


 <材料>

《生地》

 強力粉

 全粒粉

 塩

 砂糖

 ドライイースト

 無塩バター

 水


〈別途必要〉

 打ち粉


《具材》

 照り焼きチキン(前の幕間参照)

 玉ねぎ

 レタス

 マヨネーズ






《生地の仕込み》

 ①ナビシステムが変換チェンジした撹拌機ミキサーのボウル部分に投入。ここに、バター以外の材料を入れてスイッチを入れて混ぜ合わせる



 ②まとまってきたら、バターを入れてしっとりなめらかになるまで撹拌



 ③仕上がったら、オーブンを発酵器ニーダーポットに設定してボウルに移した生地を入れて三倍に膨らむまで一次発酵





『作中にも書きましたが、全粒粉の割合は一割程度がオススメ。櫛田の勤めてる店直伝でふ!』


「ちなみにフランスパンにも同じくらいが望ましいです!」






《成形》


 ①発酵後、60g前後に分割していき、軽く丸める

 →すぐ作れないなら、発酵器ニーダーポットを冷蔵モードにさせて、鉄板に乗せたら入れて発酵止め



 ②冷蔵から出した場合

 →打ち粉をつけて、台の上で軽くガス抜き



 ③コッペパンのように、少し楕円にまとめてそこから麺棒を使って少し細長く伸ばしていく



 ④一度に伸ばさずに、交互に繰り返し繰り返し薄く伸ばしていく



 ⑤半分に折って、少し形を整える







『一度に伸ばし過ぎると、生地を痛める可能性が高いので、何回かに分けて伸ばすように。これがめっちゃ面倒い。だって、伸びにくいんだもん! 前にも言ったけど!』


「どうしても縮んで来るんですが、出来るだけ生地の伸びに逆らわないように」


「けど、難しいわね? 出来るだけってのも」


『慣れるしかない! けど、面倒い!』






《仕上げ》

 ①発酵器ニーダーポット付きのオーブンで、30-40分程二次発酵



 ②170度に予熱したオーブンで16分程焼く

 →途中で焼き目にムラがないように、鉄板を反転させる





『パンは完全に冷めてから、切り込みを入れて使います!』





《具材》

 ①玉ねぎは薄くスライスさせて水につけておく

 →輪切りでも千切りでもお好みで



 ②水気をよく切ってから、レタスはバンズに合わせて切り、照り焼きチキンは贅沢に一枚使用する




《合わせる》

 ①波刃包丁でつなぎ目に切り込みを入れて開いたところに、薄くマヨネーズを塗る



 ②レタス、照り焼きチキン、玉ねぎ、マヨネーズの順に挟んでおく




『で〜きあがり!』


「ほんと、美味しかったわ……ジャンキーでいくらでも食べれたわ!」


「私はよくても二個かな……」


「ちゃんと食べないと大きくなれないわよ!」


「もう成人してるから無理!」


「えー」


『さて、今回はこの辺で』



 だんだんと暗くなっていく。

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