【幕間】ピザトースト達のレシピ
★・☆・★
真っ暗闇な空間に、いきなり稲妻が落ちてきた。
それと同時に、筋肉質な巨体がご登場。言わずもがな、マックスこと
レイの姿はなく、一人で何故か笑いを堪えながら立っている。
「うふふ……うふふふ………うーふふふ、あーっはははは! 来たわ来たわぁああ! とうとうあたしの番が来たのよぉおお」
急にテンションが高くなったかと思えば、バック効果?のようにピカピカと稲妻が走っていくばかり。
マックスの
『マスター、時間も限られてるでやんすからお早めにー』
「わかってるわよ。それじゃ、今回はあたしやエピア達に作る予定のピザの前段階。ピザトーストのコツを主に教えていくわ!」
パンパンと手を叩くと、横にステータス画面のような板が浮かび上がる。
『サクサクっと、美味しいピザトースト』
<材料>
『ミックス』
ベーコン
ケチャップ
(あればウスターソース)
胡椒
玉ねぎ
ピーマン
(お好みでマッシュルーム)
チーズ
(バター)
『ツナマヨコーン』
ツナ
マヨネーズ
塩胡椒
茹でたトウモロコシ(もしくは、水煮缶詰)
玉ねぎ
チーズ
(バター)
『カレー』
カレーペースト
チーズ
バター
「ただのピザトーストと侮るなかれよ! ふつうに作ろーとすると。あたしも前世で経験あるけど……くっそまっずいのよ! この世界の激マズパンよりはマシだけど、これ!って感じじゃないのよ〜……」
『料理ひとつひとつ奥深いでやんすねぇ?』
「そりゃぁね? コツは、作り方を言いながら説明するわ」
【作り方の共通】
*パンの厚さの好みはあるが、望ましいのは6枚切りか5枚切り(焼き上がりがふわふわとしてて食べ応えがあるため)。
「この厚みで、あたしも痛恨のミスをやらかしたわん」
『どんなのでやんす?』
「ピザって言うのは、日本人の感覚だと薄い生地が美味しいと思われてるのよ。本場のイタリアのも薄いし。だから、ピザトーストでも薄切りにしたら……ダメだったのよ」
『?? 焼くなら、カリカリになるんじゃ?』
「ところがどっこい!……これ以上言うと、本編でチーちゃんの出番減るから。そこはおいおい! とにかく、ピザトーストには少し厚めがおススメよん!」
<作り方>
『ミックス』
①玉ねぎ、ピーマンは繊維を断つようにして薄切りに。ベーコンも0.5cm幅の短冊切りに
②ケチャップ(ウスターソースを少し混ぜるとコクが増す)をパンに塗る前に、バターを薄く伸ばしておく
「なくてもいいらしいし、本編じゃチーちゃんはカレーでしかやってないけど。サンドイッチと同じ原理で水気をはじいたりコクを増すためよん」
『その方が美味いでやんすか?』
「そうね、人それぞれらしいわ。けど、ひと手間加えるだけで美味しくなるのが料理だもの」
③並べ方は、火の通ってる順から。
ベーコン→ピーマン→玉ねぎ→チーズ
「これ絶対覚えといた方がいいわよん? 生焼けした玉ねぎとピーマンの苦味と辛味に出会うわ……」
『おえー……』
*チーズの量は、火の通り具合を均一にするのなら適量に。好み次第で増やすのは構いません
→ただし、量が多いと溶け出す可能性があるので。トースターで焼く時などに、アルミホイルを敷きましょう
④トースターで、7〜9分程様子見をしながら焼く
「他の二品のレシピは一気に載せるわよ〜?」
『ツナマヨコーン』
①油を切ったツナをボウルに入れて、少なめのマヨネーズ、塩と胡椒で味を調える
②ミックス同様に玉ねぎを薄切り。コーンは、家庭なら水煮缶のものをよく水切りしておく
③コーンをツナマヨと混ぜるかはお好みで
④パンにバターと適量のマヨネーズを伸ばし、ツナマヨ→コーン→玉ねぎ→チーズと乗せ
仕上げに黒胡椒をひくと味のアクセントになります
⑤あとはトースターかオーブンで7〜9分を目処に焼く
*ツナマヨの場合、玉ねぎを入れないのならばチーズがとろけて焦げ目がつくだけでも充分(裏面はトースターの加熱箇所なので焼けるから)。
『カレー』
*用意するカレーはカレーパンで作るような、キーマタイプやペーストが望ましい(垂れにくいから)。
①パンを少しトースターなどで炙り、薄くバターを伸ばす
②カレーポケットを作らずとも大丈夫なので、カレーを適量乗せて、上からチーズを乗せる
③火の通ってる食材がほとんどなので、チーズが溶けるまで焼けば完成
「市販のレトルトとかでやるなら〜、食パンの白い部分に溝を作る『カレーポケット』が必要なのよ。野菜ゴロゴロタイプだと落ちるし食べにくいし」
『まだカレーってのを見てないんで、想像出来ないでやんす』
「そう。念願のカレーが食べれるのよん! チーちゃんのお陰ね!」
『メシの炊き方も今度でしたっけ?』
「そうよ。……日本のジャンクフードとソウルフード。待ってるわ、チーちゃぁあああああああんんん!」
空間に障壁はないのにエコーがかかったように声が響いていく。
そうして、段々と光が薄くなっていくのだった。
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