概要
後輩のしりぬぐいをしながら上司に小言を言われる日々を送る毎日に嫌気がさしていた。
そんな日の帰り道、ふとコンビニに寄ったら突然化け物に襲われた。
決死の思いで化け物を殺したが、その時頭に不思議な声が聞こえた。
『おめでとうございます
あなたは人類で初めてモンスターを討伐しました』
意味が解らなかった。
過労とストレスで頭が可笑しくなったのかと思った。
早い事家に帰ってゆっくり休もう。
そう思い逃げるようにコンビニを後にした。
この日を境に、当たり前の日常は大きく変わってしまうなんてその日の俺は思いもしなかった。
あぁ、こんな世界になったんだ。
生き抜くためになんだってやってやる。
死んだら何も残らない。
だから生きるために戦おう、この化け物たちと、この変わ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!現実世界に異世界設定を盛り込む新たなジャンルの創出
15話まで読ませていただきました。以降ネタバレになりますので気を付けてください。
現実世界にレベルアップやスキル設定を持ち込むところが斬新な設定で面白いと思いました。
なぜモンスターがこの世界にやってきたのか、なぜレベルアップするのかなどの謎が解明される時がとても楽しみです。
それと再最初の主人公の回想シーンで出てきた、禿の橘係長、彼のお気に入りの宮崎さん、がいつ本編に登場するのかとても楽しみです。
橘係長を最強キャラで出して回想シーン同様、彼の理不尽さに振り回されるのか、それとも最弱キャラで登場し、主人公にけちょんけちょんにされるのか、期待がとまりません。
宮崎さんはいい子そうです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現代ファンタジーが実現するアナーキズム
この日本でも死刑制度がある以上、死んだ方がいい人とそうでない人がいる。ただし、誰にとって死んだ方がいいかは人それぞれに異なる。
これまではより多くの人にとって死んだ方がいい人を、法によってなんとか定義してきた。
変わってしまった世界では、そのかろうじて回っていた制度がすべて破壊され、各個人が各自勝手に自分の欲望の形を探り、その欲望にとって都合のいい人を生かし、都合の悪い人を殺す。
日本的企業のリーマンという、むしろ制度のために自分を犠牲にすることを強要する世界で生きてきた主人公が、制度がなくなり、自分を解放する世界で何をするのか?何を望むのか?
くそったれの社会に少しでも不満がある人…続きを読む - ★★★ Excellent!!!生きる為に殺す
個人的には「生きる為に殺す」と言うシンプルな目的が凄く好感を得られる。
大義名分があって世界を救ったり、誰かの為に戦う訳じゃなく、全て自分の考え、自分なりの目的を持って動く主人公と、それを取り巻く様々な出会いが見所かな。
あまり口数が多い方ではない主人公だが、しっかりと内面が伝わってくる。
読み返して分かった事だけど、麻痺して行く心が、しっかりと節々で分かる。
怖くて怯えて逃げた最初から、少しずつ感情の起伏が消えて行き、今では歴戦の戦士の様な思考になって行ってる。
口調もそれに応じて少しずつ変化させてるのかなぁと思った。
主人公の人格が徐々に変わって行くのは賛否両論あると思うけど個人的に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!サラリーマンには孤独が似合う
主人公である橘は27歳のどこにでもいるサラリーマン。
無能な上司にはいびられ、部下の尻拭いに勤しむ係長だった。
そう、あの日までは。
突如現実世界にモンスターが出現し、命がけの戦いの中に身を投じていくこととなる。
彼の目標は生き抜くこと。
いや、くそったれな世界で訳もわからぬまま死んでいくのは御免だと言うこと。
彼は弱気を助ける正義の見方ではない、どこまでも身勝手に、どこまでもストイックに生きることをあきらめない。
日ごろから上司の理不尽さに耐えているおかげか、主人公の冷静さが際立っていて面白い。
彼には、目の前で人が死にそうになっても、冷静沈着に敵の行動パターンを把握する歴戦の…続きを読む