ことのはの迷宮 ~而して彼女は黒猫と共に文字の淵を渡る~

作者 三ツ葉亮佑

猫のようなものと、自殺拳銃を両手に、いざ自らを綴った本の世界へ

  • ★★★ Excellent!!!

ひとりの少女がおりました。
芯の強い少女でした。

ひとつの書物がありました。
なにものにも変わる物語を内包した書物でした。

ひとりの猫がおりました。
ひとりと数える猫でした。

少女は選択肢もなく本の世界へと文字通り没入し、そして自らという物語を旅します。
彼女がそれまでの人生で感じてきた、抑圧や恐怖を、敵としながら。
己を形成する過去のすべてを、自殺拳銃で打ち抜きながら。

ナビゲートはひとりの猫。

猫と少女の旅路に、終わりは来るのか──

その日の到来を待ち望んで、期待を込めて、星三つです。

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