6,今の自分に余計なもの

自分にとって余計なものというのは、理想によって全然違ってくる。例えば、学生の本分である学問を理想に置いた場合、ゲームは要らない、机の上のプラモデルも壊してよい、当然、お小遣いも必要ない。友達も邪魔でしかない。いつか彼女とこんな事をしてみたいという幻想さえ要らない。

これでは自分に残るのは何もない。後に残るのは空虚な何かである。また理想は一つではない。もちろん勉強はしなくてはならない。ゲームは友達と一緒に楽しみたい、プラモデルももっとたくさん揃えてみたい、友達もいればいるほど人生が面白くなる。彼女への幻想などもはや理想みたいなものである。もっと他にもあるだろう。

義務が全てではない。

こう考えると、余計なものなど最初から一つもないのだ。それどころか余計なものこそ一人一人の人生を彩る個性となるのだ。

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