推しはちゃんと応援しましょう
「ダメだ」
プリンセが一緒にランガルに来ると言って物理的に離れてくれないので一度引き返してカイルさんにお伺いをたててみることにした。
まぁ、結果はお察しだったが。
「なんでよ。おじいちゃん」
「そりゃ愛娘のように可愛がってるプリンセを今から
ごもっとも。
「わたしだってもう6歳だよ?5歳じゃないんだから大丈夫だよ!」
普通1歳の差でそんなに変わりはしない。
っていうかプリンセはまだ6歳だったの!?俺が初対面の印象で8歳とか言ってた時は5歳!?そりゃまだ成長期じゃないから体の大きさが変わってないはずだわ。それにしては喋るの上手いけど。
「リブレさんもいるから大丈夫だよ!」
「そこが心配だから言ってるんだよ」
ごもっとも。
「じゃあ、キラさんにも一緒にいてもらえるのならどう?」
「そうだな…。キラ君にはそれなりに信頼を置いてはいるが、キラ君も多忙だろうよ」
そう言いながらキラの方を見るカイルさん。
「そうですね、僕としてはリブレ君に任せていいと思いますよ?なんだかんだやるときにはやる男ですし。実力は僕が保証しますしね」
「そりゃ実力があるのはわかっちゃいるがよ…。普段からプリンセを任せることに抵抗があるんだよな。時々犯罪者みたいな顔するときあるだろ?」
ひどいな!?そんなことはないと思うぞ!?
「そこはあんまり強く否定はできないんですけど…」
否定してくれよ!
「大丈夫だよ!前も一人で向こうにいたのになにもなかったし…」
そうだよね!俺の味方はプリンセだけだ!
「もしもの時はキラさんが止めてくれるよ」
「もしもとかないから!!」
かわいいものには危害を加えてはいけないのだ。犯罪、ダメ、絶対!
そこだけは信頼していただきたい。
「現状リブレ君がプリンセちゃんになにかするって未来は視えないんだが…」
ちゃん付け…。
「
「いや、そんなところで二つ名の効力なんか使わないから!」
そんなことしたらヘスティアさんの顔に泥塗ってるようなことになる。ヘスティアさんが怒ったら次こそしっかりと
「とにかく!おじいちゃんにも視えないんでしょ?ならわたしは行っても大丈夫ってことだよね?」
「でもさ、プリンセ」
ここで俺が口を挟む。
「カイルさんはともかく、お前の親には許可を取ってなきゃいけないんじゃないのか?」
さすがに6歳の娘が外国に単身行くのは心配に思うだろう。
「そこは大丈夫だよ?6歳になったら自分の判断で動いていいってパパに言われたから」
なるほど。虎は結構早くから独り立ちする動物だが、そこの傾向がでてるのかもな。
「だから、皇帝であるおじいちゃんの許しさえでれば行けるんだよ」
「…わかった。行くことを許可しよう」
「やった!ありがとうおじいちゃん」
カイルさんに抱き着くプリンセ。
「ただし、条件が一つだけある」
怪訝な顔でカイルさんを見上げるプリンセ。
「リブレ君を一発殴らせろ」
「なんで!?」
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