公開処刑って色んなパターンあるよね
「明らかにキラのほうが上だろ!?」
意味のない抗議を続ける俺。
「そんなこと言われてもねぇ?」
そりゃそうなんだけども!
「圧倒的にお前のほうが強いじゃん!」
「いや、だから総合的に判断されるんだって」
「『総合的に』の内訳知らせろ!」
「あ、それ一応わかるよ?入ってる理由みたいなやつ」
あ、わかるんだ。
「カイル殿はもういいよね?」
あぁ。【先見の明】だろ?入らないほうがおかしいだろ。
「そして、僕と姫様は武力だね。僕は個人に対する圧倒的制圧力。姫様は『脅威』って書いてたよ」
一言で済むことあるんだ…。
「で、俺は?」
「えっと、戦争を終結に導いたのと、二国間の条約に対する貢献、あとはやっぱり
やけに詳しいな!?
「初めて入る人はそうなるんだよ。ほら、一応示しとかないと抜かれた人が可哀想だし」
いらん気遣いすな!
「キラ様…」
あ、忘れてた。ここ朝礼台(?)の上だったわ。
「リブレさんが上位二つ名持ちというのは事実で…?」
「さらに序列入りですか?」
今の
そりゃこんなのがそんな大したやつだって言われたら混乱するわな。本人ですらしてんのに。
「そうだよ。だから人柄はともかく、能力は信用してくれていいと思うよ?」
いや、紹介の仕方!今から上司になるよって人の人柄が保証されないってかなり大きな問題になるよね!?
「失礼いたしました!!」
前の方の人が頭を下げる。つられて後ろの人たちも頭を下げる。
ほらーこんなことになるから!怖がられるじゃん。
「そんなお方とは知らず、無礼を…」
「あー、そういうのいいですよ。ほとんどの人は俺より年上でしょうから」
「あ、そう?なら楽だわ」
切り替え早!!
後ろの方まだざわついてるし。聞こえてないなやっぱ。
「キラ、これどうしよう…」
「心配しなくてもいいんじゃないかな。そろそろのはずだから」
そろそろ?なにが?
「公布だよ」
「えー、ランガル王国国民に次ぐ」
その瞬間国王の放送が始まった。
「統治協会の序列が更新されたので、我が国の
そんなのあるんだ。って待て!そんな大々的にする!?
「まず、キラ。前回と同じく92位だ」
あ、前回との比較も言われるんだ。
「ちなみに更新頻度はどのくらいなんだ?」
「決まってるというのは聞いたことがないね。不定期だと思うよ」
気分次第かよ。
「そして、我が娘ルーリア、前回から2つ序列を上げ、48位だ。わしとしても、非常に鼻が高い!」
「そういうことは言わなくていいのですわ!」
「ぐほっ!」
どうやら王様がルーリアにやられたらしい。国内放送でなんで漫才をしているんだか。
「どうしたんだ?」
「さぁ?」
国民はなにがあったかわかってないっぽい。
「姫様はおしとやかってことになってるからね」
なるほど。
「そ、そして我が国に新たな序列保持者が生まれた。リブレだ。今回でいきなり78位となった。今となっては隠す必要もないじゃろうから言うが、市場に出回っておった硝石の紛い物の特定の功、そして今回の戦争を終結に導いた功もある」
またそういう余計なことを…。
「なんでそんな人がこんな仕事を…?」
そういう疑問でるよね。うん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます